飲食店における新型コロナウィルス対策で、リーダーシップを執れるのは誰か?

飲食店における新型コロナウィルス対策で、リーダーシップを執れるのは誰か?

新型コロナのクラスター対策に関してその事例はどこが集めて判断しているのか・・通常思いつくのは「保健所」だろう。

 

感染症対策は保健所の仕事であり、そこに情報は集約されるのであるが、東京メンバーの取材から分かってきたのは、事の詳細は保健所には集積されていかないという事実だ。

発生個所や時期などの大まかな情報は各保健所を通じて、国へも報告されていくが、どのような状況でそれが発生したのかなど、事の詳細が蓄積されることは少ない。

これは感染経路や感染状況をサンプリングして状況分析をしたくてもできないという事になる。

感染箇所に関してクラスターだと思われる場合のみ国のクラスター対策班が調査に乗りだすのであるが、それら情報が保健所内で詳細に共有されているかは不明だ。(多分詳細は共有されていない可能性が高い。なぜなら国の機関であるクラスター対策班と地方行政内の区単位の保健所との仕組みの違いがある)

こうなっていくと、実質的感染防止策に関してどこがリーダーとなるのかが不明になっていく。実際保健所は新型コロナに関しても通常のインフルエンザと同じ指導しかできないし、そのうえで新型コロナの場合、ソーシャルディスタンスをとれという命題が追加されていて、それは居酒屋などでは致命的問題となる。

とにかく、新型コロナ対策の道筋がまだまだ分断されている。各側面でバラバラの対応が乱立しており、この混乱はまだまだ続くのだろう。


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